私も2回切迫早産で計4か月間の安静期間を過ごしました。筋力・体力は落ちてしまい、安静解除後は「運動をするべきなのでは?」と焦っていました。
結論からいうと、【安静解除後は無理に運動をするべきではない】です。
この記事では第一子、第二子共に切迫早産で計4か月間寝たきりの安静にしていた筆者が
- 安静解除後の体力
- 安静解除後に運動はすべきか
- 安静解除後に行った運動
- 運動をする際に気をつけたこと
について自身の経験談を紹介しています!
クリックできる目次
安静解除後の体力はどうだったか
私は36週6日に医師から安静解除の許可をもらい、夢にまで見た念願の『普通の生活』を送りました。
しかし、
- 日常生活を送るだけで翌日は筋肉痛
- 料理をする、トイレに行く、お風呂に入るだけで息切れ
- 夕方にはぐったりしてしまう
といったように、想像以上に疲れやすい。
私は2回切迫早産を経験しましたが、そのどちらも安静解除後には体中の筋肉は減り、脚は棒のように細くなってしまいました。
確実に安静前に比べると体力が著しく低下してしまいました。
安静解除後は無理に運動すべきではない3つの理由
「このままでは出産、子育てなんて出来ないかもしれない、運動して体力をつけなければ!」と筋トレや長時間の散歩をしようとする方もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。
理由としてはこの3つです。
- 筋肉痛や疲れがある状態での出産は避けるべき
- 体力は数週間ではつかない
- 子育てしながら自然に体力はついていく
1つずつ説明していきます!
筋肉痛や疲れがある状態での出産は避けるべき
赤ちゃんの為にとずっと安静に過ごして、やっときた安静解除、そして37週からは正産期です。いつ生まれるのかドキドキしますよね。
不安もあるので出産はなるべくベストな状態で挑みたいものです。
安静解除後の体力が戻っていない状態で無理に運動をしてしまうと、大切な出産のときに筋肉痛や疲れがたまった状態になってしまい、ベストを尽くせないかもしれません。
ただでさえ妊娠中は体調を崩しやすく、睡眠不足にもなりやすいです。
出産は長時間におよぶこともあるので、出来る限り万全の状態で挑みましょう。
運動をするとしても張り切りすぎず、無理をしないことが大切です。
筋力/体力低下による出産・子育てへの影響があったか、についてはこちらで紹介しています。
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参考【切迫早産で計4ヶ月寝たきり】筋力低下による出産、産後の生活に影響は?【経験談】
切迫早産で筋力も体力も無くなってしまった。。こんなヘロヘロの状態で無事出産できるのかな。産後の子育ては大丈夫かな? 切迫早産で寝たきり生活をしていると、どんどん筋力低下していきますよね。 ...
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体力は数週間ではつかない
安静解除のタイミングは担当医師の判断によりますが、私の時は2回とも36週6日からでした。
安静解除から出産までの期間は人によりますが、長くても1か月程度かと思います。
医師によると、失った体力や筋力を戻すには安静にしていた期間の2倍から3倍もの時間がかかるそうです。2か月間安静にしていたのであれば、4ヶ月から6ヶ月もの時間が必要になります。
そのため、残念ながら安静解除後に焦って運動しても出産のときに体力はほとんど戻りません。
子育てしながら自然に体力はついていく
第一子は安静解除された6日後の37週5日で生まれました。体力は回復しないまま出産となり、休む暇もなく赤ちゃんのお世話がはじまります。
「大丈夫だろうか…。」と不安になっていましたが、意外と何とかなりました。
赤ちゃんが少しずつ大きくなっていくのと同時に体力も自然についていきます。
というか、やらなければならないことが沢山あり、気が付いたら体力がついていました。
運動する前に安静前の生活に慣れよう
安静解除時に医師に言われたことは「正産期の37週に入るまではなるべく安静にして、無理せず普通の生活を行うようにしましょう。」とのことでした。
何ヶ月も寝たきりの安静生活をしていたのですから、急に動いては体がびっくりしてしまいます。
日常生活を送るのすら困難なのも当たり前です。まずは無理せず少しずつ日常生活に戻していきましょう。
安静解除後に行った運動
安静解除後は無理せず軽い運動のみ行いました。少しずつ体を動かして可動域を広げていきましょう。具体的に行った運動はこの3つです。
- ストレッチ・マッサージ
- 歯磨き中にスクワット
- 軽く近所を散歩
ストレッチ・マッサージ
37週は「まだ生まれないでー」という気持ちもあり、普段の生活にプラスしてストレッチとマッサージのみ行いました。
安静解除後の体は想像していたよりも固くなっています。
ストレッチは体調の良い日に無理せず気持ちいいと感じる程度にしましょう。
歯磨き中にスクワット
体が日常生活に慣れてきたら歯磨き中に軽いスクワットを行いました。
歯磨き中のみにしたのは、やりすぎ防止の為です。
出産前に他の妊婦さんの運動方法を調べていたところ、この方法を紹介している方がいて、体力が低下している自分にちょうどよかったため、毎日やっていました。
軽く近所を散歩
体が日常生活に慣れてきたら軽く近所を散歩するようにしました。
外を歩くのは気分転換にもなり、夜の寝つきも良くなるのでおすすめです。
あまり遠出してしまうともしものときに危険だと感じ、家の近くに限定して散歩しました。
可能であれば家族や友人と一緒に歩くと安心です。約1キロのコースを1日2回ほど歩きました。
無理せず、なるべくゆっくり歩きましょう。安静中は体が凝り固まっている状態だったので、体力をつけるための運動というよりは、体の血流を良くして安静中に使わなかった筋肉に刺激を与えることを目的にしていました。
安静解除後の運動で気をつけること
安静解除されたとはいえ、妊娠中の身。
お腹の赤ちゃんのためでもありますが、自分の為にも気を付けなければならないことは山ほど。
私が安静解除後の運動で気を付けたことはこの3つです
- もし陣痛や破水が起きてもすぐに連絡できるようにしておく
- お腹が張ったら安静にする
- 筋肉痛にならないように運動量を調節する
もし陣痛や破水が起きてもすぐに対処できるようにしておく
私の親戚は散歩中に破水してしまい、とても焦ったそうです。
安静解除後はいつ陣痛や破水がおきてもおかしくありません。
そのため、私は常にスマホを持ち歩き、もしもの時には家族や病院と連絡が取れるようにしていました。
また、朝と夕方以降は夫、日中は母、母が不在の時は義父、それ以外の場合はタクシー(陣痛タクシー)というように、いつ陣痛や破水が起きても焦らないように常に誰かと連絡が取れるよう連絡先を複数用意しておきました。
出産時に必要なものをいれた陣痛バッグは常に玄関に置いておき、家族にもそのことを伝えておきました。車で外出するときは陣痛バッグも一緒です。
お腹が張ったら安静にする
お腹が張ったら安静にするようにしました。
当たり前ですが安静解除後は張り止めを飲まないので、頻繁に張ります。
できれば横になるのがベストですが、難しい場合は座るだけでも少し楽になります。
筋肉痛にならないように運動量を調節する
先ほど紹介したように、まずは日常生活を送れるようにゆっくり生活してみて、ストレッチやマッサージをし、その後軽くスクワットや散歩をしました。
安静解除後は日常生活だけでも筋肉痛になったので、とにかく無理をしないよう、少しずつ動くように運動量を調節しました。
まとめ
※基本的な過ごし方は担当の医師に相談し、自分がどの程度まで動いて良いのか確認を取ってくださいね。
切迫早産の安静解除後の運動は【安静解除後は無理に運動をするべきではない】です!
長く寝たきりの状態が続いたため、日常生活を送るだけで疲れるほど体力が低下しています。
まずは日常生活を送れるように過ごしてみましょう。
その後、慣れてきたら軽い運動のみにして、無理は絶対にしないようにしましょう。
運動をする場合は、急な体調不良や陣痛、破水が起きてもすぐに対応できるよう準備をしておきましょう。
切迫早産で長い期間寝たきりお疲れさまでした。あと少しで赤ちゃんに会えますよ!
来るべき出産のために無理に運動はせず、残りの妊娠生活を楽しんでください♪